Naomi ge Kotari 

アッドゥ環礁ヒタドゥ島ホームステイ記(2006年8月)

情報編

モルディブ国営航空/許可証/トラブル/治安/教育/ネット環境/私たちの健康状態/アッドゥボンディの写真




モルディブ国営航空
Reservation & Ticketing Island aviation Services Ltd


以前とフルレ−ガン島間の便数も、扱っている会社も変わったようです。料金もかなり値上がりしました。大人往復US$26.0、子供往復US$174.0、航空保険料一人当たりUS$2.6、fuel surcharge一人 US$11.0でした。支払いは現金かVISAだけです。
搭乗口左手のdeparture terminalの外のエアポート・チケット・カウンター(informationの右隣。見落としそうなくらいの小さな窓口)で、出発90分前に支払いに行き、チェックインカウンターには出発90分前から45分前までに行かなくてはなりません。(45分前で締め切る)
今回予約した会社の連絡先は以下の通りです。電子メールで予約しましたが、数時間で返信が来ました。予約には、パスポートナンバー、到着及び出発の国際便名とその日時、子供の生年月日が必要でした。


住所 1st floor STO Aifaan Building Male' 20-05
電話 (+960)333-5544
ファックス (+960)332-8456
Website
(英語版)http://www.island.com.mv/
(日本語版)http://www.islandaviation.jp/index.php
予約先の電子メールアドレス
Reservations & Ticketing <sales@island.com.mv>

フルレ空港からガン空港へ行く飛行機では、赤道上空を通過する際に、アナウンスがあります。そして、外国人限定で「赤道通過証明書」をくれます。カードには、日本語でも記載されていることからしても、日本人乗客が多いのでしょうか?
2001年にオーシャンエアラインで搭乗した時にも、同じものをもらいました。
帰路(ガンからフルレへ)の時には、アナウンスも証明書もありません。

機内食は、コーヒー、紅茶、紙パックジュースのいずれかの飲み物と、小さなお菓子とビンロウの実だけです。
スチュワートが一名だけでした。
ちなみに、機内のトイレには紙がありませんでした。

ガン空港は、改装されてとてもきれいになっていました。空港内のトイレにペーパーもありました。
ガン空港では、X線の機械が導入されたために、荷物を開けて検査する事はなくなりました。

国内線利用時のフルレ空港では、外国人だけ荷物を全部開けてチェックしてました。近年では、アッドゥ環礁の若者のドラッグが問題になっているので、そのために外国人の荷物だけよくチェックするのではないかと思うのですが・・・。

機内のビンロウの実をお持ち帰り〜♪



許可証(INTER-ATOLL TRAVEL PERMIT FOR FOREIGNERS)

「地球の歩き方」によると、許可証の値段は相変わらず10ルフィヤですが、ローカル島一泊につき8米ドルの税金が加算されるとの事。2001年にはなかった税金なので、かなりのショックでした。一人ならそんなに痛手ではないのですが、なにしろ3人なので。
許可証は、一枚に3人分書き込んであります。

電子メールアドレス: atollsmin@atolls.gov.mv
Website
http:// www.atolls.gov.mv
ファックス (+960)3327750
電話 (+960)3323070
住所 
Faashnaa Building, boduthakurufaanu Magu, Male'-GVT068


・トラブル

その1

シンガポール航空に乗って深夜にフルレ空港に到着し、サイトの予約フォームで予約したHulhule island Hotelへ行きました。予約確認の画面と、予約確認が私のメールアドレスに自動返信されたemailを印刷した紙を見せました。
が!予約がされていないとの事。幸運にも部屋の空きがあったので泊まれましたが、なかったらと思うとぞっとします。
体内時計が2時過ぎになっているのに起こされて泣きわめいている4歳次女を空港からずっと抱っこしたままの状態で、大荷物もあるのに、マーレのホテルを探すはめになったらと思うと、本当に恐ろしいです。
Hulhule island Hotelのサイトで予約してはいけません!個人で予約するなら、ファックスやEmailや電話で確実に予約して下さい!


その2

Hulhule island hotelでチェックインの時に、チェックアウト時間とガン空港行き飛行機の便名を聞かれました。モルディブ国際航空の予約をしたのが一ヶ月以上前。その間に便数が増えて、便名と時間がずれていたのです。(早い便の順番に末尾が1,2,3・・・と振り分けられる)
結果的には、便名が変化しても、予約した出発時間でそのまま予約されていたのですが、親切にもHulhule islan Hotelのスタッフが航空会社に電話して、どの便に名前が登録されているか調べてくれました。彼らが教えてくれたのは、「時間が変更して便名がそのまま」の状態で予約されているということ。つまり、ホテルのスタッフの調べてくれた事は間違えていたわけです。
子供たちの体調を考えて11:10発の便にしたのに、急に7:30発になり寝る時間がほとんどなくなりました。私は2時間しか寝れず、子供達も3時間しか寝れませんでした。体内時計早朝に起こされ朝食を取り、グズる4歳児とボーっとしている7歳児を連れて、ホテルと空港を往復。(満席で7:30発の便には変更出来ませんでした)その間3−4時間。チェックアウト済みのホテルに戻って、再びベッドへ。
この無駄な時間がなければ、連続して6時間はホテルで寝れたはずでした。このために、次の日の昼頃まで子供たちは疲れてグズったりハイになったり大変でした。
大人だけなら時間が無駄なだけですんでいたのですが、子連れでは小さなトラブルでも、「疲れ→ぐずり」と大変になりました。


その3

予約してあった11:10発の便に乗るために再度フルレ空港へ。バスを降りると、日本語の話せる空港スタッフが寄って来て、モルディブ航空のチケットカウンターまで連れて行ってくれました。私が名前を告げてリストの名前も見て確認したあと、彼が窓口のスタッフと話をし、「手続きするからここで座って待っていて下さい(日本語)」と言ったまま立ち去ってしまいました。
しかし、15分待っても何の変化もなし。しびれを切らして窓口に行こうとした時に、モルディブ人の友人のAさん(リゾートで働いているスタッフで、彼の自宅へ遊びに行ったのだけど、休暇が取れない彼不在で、奥さんと子供たちだけ在宅の状態で今回は行きました)が来てくれて彼が窓口の人と話してくれました。結局、待たされていた間、窓口の人は何もしてくれていませんでした。友人Aさんがわざわざ遠いリゾートから来てくれなかったら、英語の苦手な私は国内線に乗れていたかどうかかなりあやしいです。


その4

やっとの思いでフルレ→ガンの国内線の飛行機に乗った途端、大雨。さすが雨季です。雨が弱まるまで搭乗したまま待つこと40分。ガン空港に着いたのは、定刻の60分後でした。
国内線は折り返し運航なので、この後の便は一時間遅れて出発するはずです。そして、その後のフルレ→ガンの便も遅れ、この日はその後の全ての便が遅れる事になります。
帰りの国内線は、今回も前回も、フルレ空港で時間をもてあまさないようなちょうどよい便には乗らずに、ホテルのデイユースを利用してました。
今回のように、雨で遅れるリスクを考えると、ホテルのデイユース代はおしくはないと思います。
私は初めて雨季に行ったので、欠航のリスクを考えて、一日余裕を見てマーレに一泊しました。結果的に快晴で定刻通りだったのですが、4歳児にとっては一時間半のガン→フルレ間の飛行機はかなり疲れたらしく、ホテルで昼寝ばかりしていたので、マーレ泊は無駄に終わらずに済みました。


その5

これはトラブルではなくて、完全に私のドジ話です。
服の入った一番大きな鞄だけ預けて国際線に乗っていたのですが、手荷物で持っていた軽いおむつ入りリュックも国内線では預けてしまいました。
ガン空港でも大雨で、空港内の濡れた床で滑って転んだ4歳児は大泣きし(今にして思えば、寝不足と疲れのせい)、飛行機が遅れた分、トイレにも長い間行けなかったので空港内で大泣き4歳児連れてトイレへ行き、さらに、ガン空港まで迎えに来てくれている友人Aさんの奥さん(以下Mさん)達を一時間も待たせているという焦りから、おむつ入りリュックを忘れてしまいました。
気づいたのは、片道20ドルのタクシーが友人宅に到着後。タクシーの運転手が取りに行ってくれました。
「往復40ドル+チップを払わなければいけない・・・ドジのせいで5000円近くの出費だあ・・・orz」と落ち込んでいたのですが、いくら払えばいいかMさんに聞いたら、彼女が運転手と交渉して決めるとのこと。そして、運転手に払うお金はたった5ドルに決まりました。
私一人が勝手に考えて決めたら41〜42ドル払っていたでしょう。
チップの相場として参考になればと思います。



トラブル編の最後に:
個人手配にはトラブルが必ずといっていいほどあるようです。個人手配してリゾートへ行った方の旅行記でもトラブルがよくあります。
英語が堪能でない上に、子連れで個人手配は、あとから考えると、かなり無謀な気がします。よくなんとかなったなあ・・・ホッ



・2001年から2006年の間で劇的に変化したヒタドゥとその住民の生活


<治安>
津波の影響なのかどうだかはわかりませんが、物価が1.5〜2倍に上がりました。特に、ガソリンが上がりタクシーがガン−ヒタドゥ間片道10ドルから20ドルの倍になりました。まあ、ガソリンは全世界で値上がりしてますからねぇ・・・。

そして、アッドゥ・アトールの治安も悪くなり、泥棒が入ったり、家の中でドラッグをしている若者達が増えたそうです。新聞やネット新聞でも、最近のマーレでの暴動(暴力?)や政治的に不安定な様子が報道されていますし。

ヒタドゥの学校の保護者による迎えが、5年前より徹底しているように見受けられました。日没前は、保護者と子供一人という二人だけでの帰宅が見られましたが、日没後は二人だけはいなくて、成人女性二名+子供複数という団体での帰宅しか見ませんでした。もちろん、大きな島なのでバス通学で、バス降りてから自宅までの送迎の事です。



<教育>

アッドゥ・アトールには10年生(高1)までしかなかったのですが、12年生(高3)まで増えました。しかも、12年生まで学費無料!(教科書は有料)
マーレにだけ高校があり、大学はなかったモルディブが、現在はアッドゥアトールにも高校があり、マーレには二年制大学(短大)が出来たそうです。その先の教育はやはり海外の大学へ進学するしかないのですが。
教科書を見せてもらいましたが、3年生で掛け算の九九を習っていました。日本では2年生で習いますよね。5年生の算数が分数でしたが、日本では4年生で習います。算数は、日本の方が早く進んでいるようです。
かつおぶしを購入した店で包んでくれた紙が、その店の子供の数学のノートの切れ端でした。一見、全て計算間違いでバツもらっているように見えますが、チェック印が正解の○のようです。


<ネット環境>

ヒタドゥにサイバーカフェがありました。パソコンのある家では、5年前はネットもメールも繋がっていなかったのですが、現在は繋がっています。


<テレビ>

5年前は、自国のテレビも映らず、もっぱらリゾートでダビングしてきたディズニーとヒンディー映画のビデオを観ていた友人宅でしたが、庭にアンテナをつけてTVM(テレビモルディブ)を観れるようになりました。もう、ビデオは全く観ていませんでした。
TVMは、お祈りの時間になるとマーレのモスク内の映像とコーランが鳴り始め、それ以外の時間は、ヒンディ映画のミュージカルシーンのような、ディベヒ語の歌に歌詞の内容に合わせて、美人ダンサーと日本人の感覚ではその辺にいるリゾートスタッフの方が100万倍かっこいいと思われる男性のダンサーが踊るプロモーションビデオが多かったです。イスラムの国なので、ヒンディ映画のようなセクシーな踊りはなく、至って普通のゆったりとしたダンスです。ロケ地は、リゾートかマーレかヒタドゥのハイウエイばかりでした。
ニュースは、CNNのワールドニュースを英語のまま放送していました。
夕方5時には、kuda kudhinge TVという子供の番組が放送されます。司会がモルディブ人で、英語のディズニー映画を放送したり、電話でのリアルタイムのクイズコーナーや子供用の料理教室を製作して放送してました。(子供の番組は、ディズニー映画以外全てディベヒ語、TVM製作)

そのテレビの影響なのか、アッドゥ語が消えつつあるようです。日本でも、テレビ世代の方言は全国どこでも通じますが、地方の老人の方言が他の地域の人に通じなかったりしますよね?そういう現象なのでしょうか。
5年前は、現地の人同士が話している言葉(アッドゥ語)は、全くわからなくて、耳で聞いてもまるで別の言語のような感じでした。私に対してアッドゥ語で話しかけてきた人に、友人がわざわざ「マーレの言葉で話してあげて」と言ってくれてました。
友人の家族同士の言葉ももちろんアッドゥ語で全くわかりませんでした。
しかし、今回の滞在では、友人家族同士の会話も、買い物先の店でも、ほとんどマーレの言葉(標準語のディベヒ語)でした。
語尾がアッドゥの訛りなだけなので、日本語で例えるならば、「〜じゃん」「〜だけん」「〜だべ」と語尾だけ方言程度なら、全国どこでも通じる・・・という状態でしょうか。

そして、ヒンディ映画を観なくなった友人宅では、ヒンディ語を理解していた幼児はすでに小学生。もうヒンディ語は理解出来なくなったと思われます。



・ローカル島で過ごした私たちの健康状態(食事中の方は読まないで下さい)

蚊に刺されにくくなる薬を持参して、現地の人と同じ足首のくるぶしまでの長さのスカートを親子共々履いて過ごしていました。蚊が多ければ、友人が蚊取り線香をつけてくれました。現地の人と同じようにサンダルだったので、足の甲がむき出し状態で、そこに集中攻撃で蚊にさされました。刺されすぎて親子共々足が真っ赤にぶつぶついっぱい。同じ場所にいたモルディブ人は全く刺されないのに、なぜが我々日本人だけ蚊に好かれました。子供達に至っては、Tシャツの首から蚊が入り込み、心臓側の胸の上までさされてました。(右胸は無傷)

途中から、紙パックジュース(ペケットゥ)だけで過ごせばよかったと気づきながらも、喉が渇くと子供たちはジュースでなく水を欲しがりましたので、結局雨水飲ませてしまいまいした。オレンジジュースの粉を水で溶かして食事の時に飲むのですが、(このオレンジジュースはほとんど駄菓子屋の味)これも結局は雨水使ってます。雨水飲んだ我々の結果はというと・・・。
  私(30代後半):帰国後一週間ほど少々ゆるい
  7歳長女:体調全く変化なし
  4歳次女:滞在開始から数えて6日目から数日間軟○

蚊によるデング熱ですが、現在潜伏期間を過ぎましたが、誰も何も変化なしです。

もうひとつ、モルディブではA型肝炎が心配なのですが(モルディブ人は予防接種受けてます)、潜伏期間過ぎましたが、これも誰も何も変化なしです。


余談ですが、雨水とミネラルウォーターと両方を飲んだ私は、今回味の違いがわかったように思います。
帰りに、マーレのヴィリンギリ・ビュー・インに一泊したのですが、そこの朝食で出されたオレンジジュースの粉を溶いただけの飲み物(友人宅で出されたのと同じもの)が、ミネラルウォーターではなく雨水で作ったような味に感じました。オレンジジュースは粉の味でかき消されているので、あまり自信はないのですが、一緒に出された水は、(ミネラルウォーターを特に頼まなかったので、ホテルの従業員が勝手に用意した)雨水の味でした。これは、たぶん当たっていると思います。

ちなみに、モルディブ航空の機内の水はミネラルウォーターです。スチュワートがミネラルウォーターのペットボトルから注いでいるのをしっかりと目撃しました。ご安心して水飲んで下さい。


・おまけの写真

アッドゥ・アトールのヒタドゥのお店で購入したAddoo bondi。
フルレ空港内の免税店で売っているAddu bondiより包装がきれいではないです。
古新聞で包んであります。
右の太文字はiwlaan(お知らせ)と書いてあります。
古新聞を剥ぎ取ると、中からバナナの葉で包まれたAddu bondiが登場。
バナナの葉を剥くと、中からココナツと砂糖で固めた甘いAddu bondiが登場。
本当は、もっともっと白いんですが。これは、古いものなのかな・・・?


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